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鉄鋼材料の損傷機構一覧表 =クリープ=

「鉄鋼材料の実務知識」の第4回「鋼材の損傷機構について」に示した「クリープ」をさらに詳細に分類して解説する。

損傷 解説
クリープ 応力下で時間依存の歪が発生する。降伏点以下で高温と応力による延性伸びが生ずる。
クリープ破壊 高温条件化(絶対温度で金属の融点の1/2以上)において、一定応力のもとでひずみが時間的に増大し続け破壊に至る現象である。破壊過程は、粒界における空孔の核生成、成長、合体、及び最終破断の一連の過程によって起こり、主として粒界破壊である。
クリープ変形 高温条件下(絶対温度で融点の約1/2以上)において、一定応力下でも進展する変形である。変形が進み、最終的にクリープ破壊にいたる。大きな変形を許容しない設計では、クリープ変形(クリープひずみ)を一定値に制限する。応力緩和(リラクゼーション)はクリープ変形によってもたらされる。
クリープ脆化 クリープ脆化は、高温条件化(絶対温度で融点の約1/2以上)でクリープ損傷が発生し、延性の低下する現象である。損傷の特徴はクリープ破壊に近い。
クリープ疲労破壊 クリープ疲労破壊は高温条件化(絶対温度で融点の1/2以上)でクリープと低サイクル疲労との重畳により生じる現象である。損傷の特徴は高温で低繰返し速度の場合はクリープ破壊に、低温で高繰返し速度の場合は疲労破壊に類似している。
異材溶接割れ(DMW) 高温運転されているオーステナイト系鋼-フェライト系鋼間の溶接部のフェライト側(炭素鋼、低合金鋼)で起こる。両鋼間の熱膨張差による熱応力を原因とするクリープ破壊である。
Short-Term Overheating-Stress Rupture (訳:短時間過熱ー応力破壊) ボイラ加熱管で比較的低応力レベルの局所的過熱によって起こる永久変形。通常、膨れをもたらすが、破壊に至ることもある。Steam blanketing(管内表面における気泡発生による伝熱阻害)が局所的過熱原因となることが多い。
Type IV クラッキング 合金鋼をクリープ温度域で使用すると溶接熱影響部の母材側細粒域にクリープクラックが発生する。9-12Cr鋼などマルテンサイト系鋼で顕著で、溶接時にAc1のAc3中間域に加熱されて、マルテンサイト組織が崩れ、析出物の粗大化がおこるためで、クリープ寿命が母材に比べて著しく短くなる。
クリープでお困りの問題がありましたら、MatGuideのお問い合わせページから、または直接下記へメールで、ご相談ください。

s-kihara(at)b-mat.co.jp【(at) を @ に替えて下さい。】
(株)ベストマテリア
木原重光

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