1.スクラップの選別による付加価値の向上
金属のスクラップは選別することにより、スクラップの価値をより高めることができます。スクラップ業者は、雑多な金属スクラップを価値的に選別することにより高値で売れます。
スクラップ処理業者または電炉メーカは、溶解中の合金調整のための添加材料費が削減でき、溶解処理のエネルギーと時間が大幅に削減できます。また、スクラップを用いたリサイクル材料を使用することにより天然資源を節約し、CO2ガスのような地球温暖化ガスの削減ができます。
2.現場分析の利点
SPECTRO xSORT(ハンドヘルド型蛍光x線分析計)はわずか1.7kgと軽量で、現場においてその場分析することが容易です。複数の合金を含むスクラップの元素分析を分析業者に依頼する場合、費用は高額で、時間も相当かかりますが、SPECTRO xSORTによる現場分析は極めて簡単で、その場において、数秒で合金材料を正確に識別できます。
3.仕分けできる合金例
・鉄鋼(低合金、ステンレス鋼、耐熱鋼、工具鋼等)、ニッケル合金
・アルミニウム合金、チタン合金
・銅および亜鉛合金
4.分析結果の表示
装置のPDA上にすべての測定された元素を%表示できるとともに、大規模な内部合金ライブラリーにより合金名を直接表示できます。高性能シリコンドリフト検出器(SDD)は従来型のSi PINダイオード検出器に対して10倍速い情報処理ができ、MgからThまでの最大41元素を、最小2秒で測定ができます。測定する材料が同じかどうかを判断して、合格/不合格メッセージを与えます。時間のかかる分析の較正はICAL(インテリジェント較正ロジック)により、自動的に行います。
5.安全性
低出力(最大40kV、50μA)のX線管を使用しているため、安全性が高い。分析部にはシャッターが搭載され、測定間において自動シャッターが作動し、X線の照射を遮断することにより、オペレータを保護します。装置の側面にLEDが2個付いていて、X線管が作動しているかどうかを表示します。
6.まとめ
SPECTRO xSORT(ハンドヘルド型ED-XRF)は金属スクラップを選別するための使い易く、非常に信頼できるツールであり、リサイクル・プロセスのすべての段階において価値を高め、収益性を増加させる機会を提供します。
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